滋賀レイクスの2026-27シーズンを考えるうえで、個人的に非常に大きな意味を持つと思っているのが、ザック・オーガストの残留です。
今オフのレイクスは、須藤タイレル拓、駒水大雅ジャック、駒沢颯、そしてゼイビア・スニードなど、新しい選手を加えました。
一方で、チームの中心を担ってきた選手を継続して残したことも大きなポイントです。
その中でも、オーガストの残留は単なる「外国籍選手の継続契約」ではないと思っています。
今回は、なぜオーガストの残留が2026-27シーズンのレイクスにとって重要なのか、改めて考えてみたいと思います。
■ ザック・オーガストはレイクスに何をもたらすのか?
まず、オーガストの最大の魅力は、機動力のあるセンターだということです。
得点を取ることはもちろんですが、リバウンド、ブロック、最前線からのディフェンス、ゴール下での強さなど、チームの土台となる部分を担える選手です。
特にレイクスが今季掲げている、
「リバウンド強化」
というテーマを考えれば、オーガストの存在は非常に重要です。
バスケットボールでは、シュートを決めることだけが得点力ではありません。
オフェンスリバウンドを取ってセカンドチャンスを作る。
ディフェンスリバウンドを確実に取って相手の攻撃を終わらせる。
こうしたプレーも、勝敗を左右する大きな要素です。
オーガストには、まさにこうした部分でチームを支えてほしいところです。
■ 「外国籍選手が残る」ことのメリット
Bリーグでは、外国籍選手の入れ替わりが毎年のように起こります。
新しい選手を獲得することには当然ワクワク感があります。
しかし、外国籍選手が大きく入れ替わると、
「日本のバスケットボールへの適応」
「チームメイトとの連携」
「ヘッドコーチの戦術理解」
など、さまざまな部分で時間が必要になります。
その点、オーガストはすでにレイクスでプレーした経験があります。
これは非常に大きなアドバンテージです。
新加入選手がチームに馴染むまでの時間を考えると、すでにチームを理解している選手がいることは、シーズン序盤の戦いにおいても重要になってきます。
■ そして、クリーナーの継続も大きい
オーガストだけではありません。
ライアン・クリーナーも継続となりました。
つまりレイクスは、外国籍ビッグマン2人を残した状態で新シーズンを迎えることになります。
これはかなり大きいと思います。
外国籍選手が全員入れ替わる場合、チームとしてはゼロから作り直す必要があります。
しかし今季のレイクスは、
オーガスト+クリーナー
というインサイドの軸を維持したまま、3人目にゼイビア・スニードを加えました。
これは非常に興味深い補強だと思います。
■ スニードとの組み合わせが面白い
そして、個人的に最も期待しているのが、
オーガスト×クリーナー×スニード
という外国籍トリオです。
スニードはオーガストやクリーナーとはタイプが違います。
インサイドを主戦場とするビッグマン2人に対して、スニードはウイングとしてプレーしながら、ボールを持って攻撃を作ることも期待できます。
つまり、
インサイドの強さ+ウイングの機動力
という組み合わせが可能になります。
レイクスが今オフに掲げた「ハンドラー・リバウンド・得点力」という補強ポイントを考えても、かなり理にかなった編成に見えます。
■ 日本人ビッグマンを獲得しなかったこととの関係
今季のレイクスを考えるうえで、ここは非常に重要です。
レイクスは今オフ、日本人ビッグマンを獲得しませんでした。
市場ではシェーファー・アヴィ幸樹、川真田紘也、加藤ダニエルなどの名前がありましたが、それぞれ移籍先が決まりました。
それでもレイクスは、大型日本人ビッグマンを補強する方向には進みませんでした。
これを考えると、
オーガストとクリーナーへの信頼がかなり大きいのではないか、とも考えられます。
もちろん、単純に市場の問題だった可能性もあります。
しかし、外国籍ビッグマン2人を継続できるのであれば、日本人ビッグマンを無理に獲得するのではなく、ウイングやガードに獲得資金を振り分けるという判断も理解できます。
■ オーガストに求められるものは「得点」だけではない
今季のオーガストには、得点以上に期待したい部分があります。
それが、リーダーシップです。
CSを目指すのであれば、シーズンを通して安定したパフォーマンスを発揮する必要があります。
チームが苦しいとき。
連敗しているとき。
主力選手がケガをしたとき。
そんな場面で、外国籍選手がチームを引っ張れるかどうかは非常に重要です。
オーガストは昨シーズンからレイクスを知っている選手です。
CSを本気で目指す今季だからこそ、コート内外でチームを支える存在になってほしいと思います。
■ CS進出のカギは「オーガストの健康」
一方で、気になるのはやはりコンディションです。
CSを狙うチームにとって、主力外国籍選手の離脱は大きな痛手になります。
特にレイクスは、日本人ビッグマンを獲得していません。
そのため、オーガストやクリーナーが欠けた場合のインサイドの負担は大きくなります。
だからこそ、
オーガストがシーズンを通して健康にプレーできること。
これはCS進出に向けた重要な条件の一つになるでしょう。
■ オーガストがさらに成長すれば、レイクスは面白い
そして、残留したからといって「昨シーズンと同じ」である必要はありません。
むしろ、レイクスがCSを目指すのであれば、オーガスト自身にもさらなる成長が求められます。
フリースローの確率向上
スリーポイントの精度
ファウルマネジメント
そしてチームリーダーとしての存在感
このあたりが一段階上がれば、レイクスの戦力も大きく変わってくるでしょう。
特にスニードという新しい得点源が加わったことで、オーガストに求められる役割も少し変化する可能性があります。
すべてをオーガスト一人で背負う必要はありません。
スニードが外から攻撃を作り、オーガストがインサイドで強さを発揮する。
この関係がうまく構築できれば、レイクスにとって大きな武器になります。
■ 「残留」は地味だけど、実は大きな補強
新加入選手の発表はどうしても注目されます。
「誰が来るのか?」
「どんな選手なのか?」
というワクワク感があるからです。
しかし、強いチームを作るためには、
「誰を獲得するか」だけではなく「誰を残すか」
も非常に重要です。
その意味で、ザック・オーガストの残留は、レイクスにとって大きな意味を持つと思います。
昨季までの経験を持つ選手が残り、そこに新戦力が加わる。
これはチームを一から作り直すよりも、完成度を高めやすい形です。
■ 2026-27シーズン、オーガストに期待したいこと
個人的に、今季のオーガストに期待したいのは、
「レイクスのCS進出を支える中心選手になること」です。
得点王にならなくてもいい。
毎試合30得点する必要もありません。
大切な場面でリバウンドを取る。
相手の外国籍選手を守る。
味方のためにスクリーンをかける。
苦しい時間帯にチームを落ち着かせる。
こうしたプレーを積み重ねることで、レイクスにとって欠かせない存在になっていくのではないでしょうか。
そして、シーズン終了後に、
「オーガストが残ってくれて本当によかった」
とファンが思えるようなシーズンになれば、レイクスのCS進出もかなり近づいているはずです。
■ まとめ
2026-27シーズンの滋賀レイクスは、新戦力に注目が集まっています。
しかし、僕が今季のロスターで特に重要だと思っているのは、
「ザック・オーガストが残ったこと」です。
オーガストの残留によって、レイクスはインサイドの軸を維持することができました。
そこにクリーナーの継続、スニードの加入、そして日本人選手の補強が加わります。
日本人ビッグマンを獲得しなかったという不安材料はあります。
それでも、
オーガスト+クリーナー+スニード
という外国籍トリオがしっかり機能すれば、レイクスは十分にCSを狙えるチームになると思います。
2026-27シーズン。
オーガストがどんなプレーを見せてくれるのか。
そして、レイクスをどこまで上のステージへ連れていってくれるのか。
今季のレイクスを見るうえで、ザック・オーガストのプレーにはぜひ注目していきたいと思います。